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  • 長原

貼るカイロで寒さ対策をする場合、いつまで貼れば良いのか?

カイロを貼る期間


カイロを用いて体を温める場合、効果が感じられるまでは貼り続けたほうが良いですが、同じ場所に貼り続けるのは三日を限度としてください。


前回のブログで、寒い時などに市販のカイロを用いて乗り切る方法を掲載しました。

当院の患者さんにもこの方法をお伝えしているのですが、中には全く同じ場所に幾日も貼って温め続ける方が居られます。貼ったカイロが冷えてしまうと、再び新しいカイロを同じ場所に貼るわけです。


カイロを貼り続ける事によって起こる弊害としては、

  • 低温やけどのリスクが高まる。

  • 貼った部分の代謝が高まったまま維持されることで、それによる疲弊が発生する。

  • 体が寒さに対応できにくくなる。

などが挙げられます。


いくら肌着や布を介しても、カイロをずっと密着させたままで六時間以上経過すると、低温やけどが発生しやすくなります。

カイロと肌の間に下着などの布を介した上で、肌に密着させずに隙間を作っておけばある程度低温やけどは防げますが、それでも皮膚がヒリヒリしたり、赤くなって発汗したりしていたら、即座にカイロを取り除いてください。


皮膚の外から熱を加えてやると、その周辺の代謝が高まります。代謝とは物質の合成と分解が行われている一連のシステムを意味し、代謝が高まると物質の合成と分解が増加します。

局所的に無理やり代謝を上げ続けると、代謝そのものに支障を来すことになり、その結果として、痛みや重怠さが出てくることがあります。


私たちの体は、夏には夏向きの体、冬には冬向きの体に、順応していきます。

一例を挙げると、温かくなると体温を下げるために皮膚近くの血管を収縮させずに血液を介して体温を外に逃がしやすくし、寒くなると皮膚近くの血管を収縮させて体温を逃がさないように、という調整が自律神経系によって行われます。

寒いからと言って、連日、首の付け根にカイロを貼り続けると、寒さに対する体の準備が不充分になってしまい、結果としていつまでたっても寒さに耐えにくい体になってしまいます。


何事にも中庸(ちゅうよう)が肝腎です。

過ぎたるは及ばざるがごとし。ほどほどが一番です。


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